¥4,180
磯崎新:始源のもどき ジャパネスキゼーション
1996年刊、320ページ、ハードカバー函入
装丁:鈴木一誌
価格:3,800円+税
著者がそれまで意図的に棚上げしてきたという「日本あるいは日本的なるもの」について論考したものを中心にまとめた一冊。日本の文化(建築)生成システムの問題点に鋭く斬り込んだ内容となっている。伊勢の式年遷宮に秘められた謎を解き明かすイセ論をはじめ、日本の建築文化の近代化の過程にくりかえし現われる和様化を論じる。
主要目次:
第一部 もどき―イセ―始源のもどき
第二部 わ―和様化と外部/もしルールが与えられたら/島国の美学/他
第三部 もだん―危機の見取図―“はじめ”のはじまり/「ダス・マン」のための空間/近代というプロジェクトへのレクイエム/レオニドフの「太陽の都市」/ル・コルビュジエの「ムンダニウム」/テラーニの「ダンテウム」/ルイス・カーンを誤読する/あらたに読解の光があてられる/テーマ・パーク/他
第四部 かたり―NO where?/ANY where!/「根拠の不在」、あるいはゼロからの創造