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瀧本幹也写真集 『正倉院』出版記念展
正倉院 IN THE DARK
会期:9月30日(火)〜10月13日(月・祝)、会期中無休/入場無料

「正倉院の建築は、木の魅力を世界で最もよく体現している。世界のログハウス系建築の中で現存最古の実例は正倉院にほかならない。1300年近くも前に日本列島に出現したログハウスが今も当時のままに伝わるのは異例のことというしかない。
正倉院は、中身だけでなく器も奇跡に近いのである」
藤森照信(建築史家)―写真集『正倉院』序文より

オン・サンデーズでは瀧本幹也の新作写真集『正倉院』の出版を記念し、写真展「正倉院 IN THE DARK」を開催します。
この9月に発売された写真集『正倉院』は、国宝/ユネスコ世界遺産の奈良東大寺・正倉院に、写真家瀧本幹也が特別な許可を得て向き合いモノクロームで撮影した作品群を、トリプルトーンによる精緻な印刷と端正なデザインワークによってまとめた一冊です。
夜の正倉院を月の方角から照明を当てることによって闇の中に浮かび上がらせるという、これまでにない大胆なアプローチでその姿を捉えた作品は、現在上野の森美術館で開催されている「正倉院 THE SHOW ―感じる。いま、ここにある奇跡―」でも展示されています。

今回は同写真集から写真家自身によって選ばれた11点の作品を特別にプリント・額装したエディション(Edition of 3)を展示・販売いたします。


瀧本幹也コメント
「およそ1300年ものあいだ、静かにそびえ立つ正倉院正倉。 その姿を間近に肌で感じた。内部に足を踏み入れ、その歳月を支え続けてきた幾多の柱や礎石に、心が震えた。正倉院は、東を向いている。創建の昔より変わることなく、西に太陽が沈むころ、東の空からは月が昇る。 2025年の初め、月の昇る方向から正倉院に向けて光を投じてみた。すると校倉が鋭く浮かび上がり、影は漆黒の闇の中へ静かに沈み込んでいった。その鮮明な明暗は、時を超えて新たな表情をもたらした。かつて人々も、月光に浮かび上がるその姿をこうして静かに仰ぎ見ていたのかもしれない」

<ライトシード・ギャラリーとは>
1991年、ワタリウム美術館初めての現代美術展「ライトシード」はスイスのキュレーター、ハラルド・ゼーマンを招聘しサイ・トゥウォンブリ、ヴォルフガンク・ライプ、ミシェル・ヴェルジューの3名の作品を展示し「光」を通じて世界とアートについて対話し交流しようと呼びかけました。光は超越的な物資としての側面と、人間精神のメタファーとしての側面を併せ持つ美術にとって最も普遍的で根源的な存在です。ワタリウム美術館がスタートするにあたってハラルド・ゼーマンが指し示した「精神のバミューダ・トライアングルであれ」という方向はいまもこの場所で息づいています。

Seedは種子、芽、起源、種である。
Seedなしでは生命はない。
Lightなしでは種子の発芽はない。
Lightなしではぬくもりもなく、
Lightなしでは生成も、精神もない。
Lightなしでは浸透してくる闇も、その闇の力を抑制したり、闇のファンタジーを浄化したりすることもない。
Lightなしでは絵画もない。

ライトシード・ギャラリーはその精神を受け継ぎ、光と光の生み出すものを探求することを目標として誕生しました。

- ギャラリー空間構成 -
階段右側に伸びる細長いスペースは、国内外の若手アーティストをはじめ、音楽や建築、デザインなど多様なジャンルにおいて興味深い活動を繰り広げている作家にフォーカスし企画展示、作品の販売を行います。
階段を下りた左側には<ヴューイング・ウォール>。この大きな壁面を生かし、アンディ・ウォーホル、ヨーゼフ・ボイスからキース・ヘリングまで、ワタリウム美術館のコレクション作品から選りすぐりの現代美術のマスターピースを展示します。
ライトシード・ギャラリーは神宮前の三角形の最深部、オン・サンデーズの小さな空間から世界をアートの光で満たしてゆきます。

<アクセス>

所在地
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
TEL
03-3470-1424
FAX
03-3478-0809
営業時間
<営業時間> オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリー 営業時間11:00~20:00
定休日
無休
Email
[email protected]

<マップ>

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