¥5,800
1987:Toshio Shibata
1987:柴田敏雄
40ページ、23モノクロ図版、ソフトカバー 英語
サイン入り
税込価格:5,800円
1989年に名古屋で開催された世界デザイン博覧会を控え、柴田敏雄は先駆的なギャラリーオーナーでZeit-Foto Salonの創設者である石原悦郎から依頼を受け、エジプトとトルコへの撮影旅行に赴きました。本書に掲載された写真は、その委嘱の直接的な成果であり、1987年に柴田がトルコのカッパドキア地方を再訪した際と、ナイル川の左岸を流れる運河に沿って、カイロからルクソールまでの400マイルを超える区間を走るエジプトのアスワン西部農業道路を旅した際に撮影されたものです。本書『1987』に収められた写真群からは、柴田が未知の土地と風景に直面する中、後年彼の象徴的なテーマとなってゆく「自然と人工的な要素の絡み合い」への鋭い観察眼と光を巧みに操る技法など、その特徴的なスタイルの萌芽が垣間見えます。
柴田敏雄
日本の写真家。東京出身。
大学院修了後に、ベルギー文部省より奨学金をうけ、同ゲント市、王立アカデミー写真科入学、写真を始める。その後、日本国内および海外でも個展を開くなど活躍中。自然の中にある人工物を写した写真が特徴的。