KING SIZE – Tags, Bricolage and Subcultural Globalization by Adam Kraft
848ページ、11 x 18 x 5 cm、小口黒、ソフトカバー、ポスター付きダストジャケット、特製手作りの段ボール製カセットケース入　英語
税込価格：11,770円

ソーシャルメディアがグラフィティ文化を再構築する20年前、アダム・クラフトは『KING SIZE』（2004年）を発表した。カルト的な人気を博したこの画期的な書籍は、瞬く間に新たな基準を打ち立てた。ストックホルムを拠点とするADAMは、ホームセンターで入手可能な材料のみを用いて、幅50mmの特大DIYマーカー20本をハンドメイドで製作。各マーカーには200mlのインクタンクを内蔵した。この唯一無二のツールは、ニューヨークから東京まで、世界を代表する影響力あるタグガーたちに送られた。
初版には制作秘話を収めた章に加え、SACER（aka Dash Snow, USA）、TWIST(aka Barry McGee,USA)、FOE(France)、KEGR(Denmark)、NUG(Swewden)、ZYS(Japan)による象徴的な写真作品が掲載された。クレイグ・キャッスルマン（『Getting Up』）、ジョー・オースティン（『Taking the Train』）、アンドレアス・ベルグによる必読の論考と相まって、グラフィティ・サブカルチャー・都市表現に関心を持つ者にとって即座に必携の書となった。
そして2025年、クラフトがプロジェクトを開始してからおよそ25年を経て伝説が帰還する。新たに拡張された第二版は単なる改訂版ではない。再創造された作品だ。848ページに及ぶボリューム。オリジナル版がここに全編収録され、未公開写真と新たなカラー画像でさらに充実している。
近年クラフトは、独自のブリコラージュ手法を再び駆使し、全く新しい50mmマーカーを開発。この第二世代ツールは、ベルリン、バレンシア、ナポリ、ハンブルク、ニューヨーク、パリのトップライターを含むアーティストたちによってテストされた。本書には新たな序文に加え、エルネスト・オロサによるDIYクラフトの文化的力を探る新鮮な論考が収録されている。

『ファースト・マーカー』寄稿者：
• クレイグ・キャッスルマン
• SACER – ニューヨーク
• TWIST – サンフランシスコ
• ジョー・オースティン – アメリカ発 二つのタグ物語
• FOE – ボルドー＆パリ
• KEGR – コペンハーゲン
• アンドレアス・ベルグ – グラフィティは破壊行為
• NUG – ストックホルム
• ZYS – 東京
「セカンド・マーカー」寄稿者
• エルネスト・オロサ – 職人の道具
• FONTO – ナポリ
• BARTOER, HESHT & SPAIR – ベルリン
• BLISS – バレンシア
• OZ (RACHによるトリビュート) – ハンブルク
• PAL Crew（SAEIO、TOMEK、MOSA、ESSO、MOPER、GUES & RIZOTE） – パリ及び周辺
• ウォンバット、キャンサー・カール＆アデック – ニューヨークシティ

ブックデザインについて
美しく仕上げられた800ページ超のペーパーバックは小口三方に黒染を採用し、リバーシブル仕様のダストジャケットポスターには手作りツールとマーカーを準備するSACERの姿が映し出されています。全冊にアダム・クラフト自らが手掛けた特製段ボール製カセットケースを付属。同じデザインんは二つとしてありません。また本書の束（厚さ）の50mmは、伝説的キングサイズマーカーのスケールに呼応したものです。