¥16,500
DONALD JUDD FURNITURE
462ページ、239カラー+モノクロ図班、ソフトカバークロス装、スリップケース入り 英語
税込価格:16,500円
ドナルド・ジャッドの1970年から1992年の間に制作された「家具」に焦点を合わせた作品集。収録された作品全ての、素材、寸法、平/立面図、アイソメトリック図を併録。
序文より
「家具は個人的なものであり、悪い家具よりも良い家具の方が良い。良い家具とは何か?ドナルド・ジャッドはこのことについて考え、エッセイやインタビューの中でそれを綴っている。特徴的なのは、自分の理論を実践したことだ。彼は自分が考えたものを、できる限り正直に作った。
ジャッドにとってテーブルや椅子が重要だったのは、それが毎日一緒に生活し、いつも目にするものだったからにほかならない。彼の芸術、建築、デザインにおいて、ジャドは常に自分が生まれた現実をより良いもの、より明確でより構成的なものに作り変えていた。彼の建築とデザインは、不必要な虚飾を排し論理と透明性を追求している。
1970年、ジャッドはニューヨークのスプリング・ストリート101番地にある住居兼スタジオのために、ブラック・ウォールナットのベッドという最初の家具を製作した。1977年、テキサス州マーファで、ジャッドは自分自身と子供たちのために必要に迫られて家具を作った。家具の必要性は、彼が修復し、アートを設置した空間の数とともに拡大し続けた。
この頃、ジャッドは10年以上にわたって立体作品を制作していた。彼は生産と対称性の使い方に磨きをかけ、色彩の発想を広げた。そして、バリエーションを考えるプロセスを洗練させた。彼の芸術と家具の重要な要素は、原材料への敬意、フォルムの露出へのナビゲート、そしてエンジニアリングに内在する選択、つまり何を見せ、何を見せないかという点にある。
プラトンが望むように、テーブルとは完璧な理論的テーブルの一例ではない。テーブルとは、あなたが座って使う具体的なものである。ジャッドが言ったように、それは思考によって導かれたものなのだ」
ライナー&フレヴィン・ジャッド