¥16,500
ソニア・ドローネ:生きている芸術
540ページ、500カラー+モノクロ図版、ハードカバー 英語
ブックデザイン:イルマ・ブーム
税込価格:16,500円
1885年ウクライナに生まれたロシア人であるソニア・ドローネは、ドイツで絵画を学んだ後、22歳のときパリで暮らし始める。その翌年にはピカソ、ラウル・デュフィ、バスキンたちと共に画家としてグループ展に参加している。アヴァンギャルド・アーティスト、デザイナー、起業家の先駆者としても知られるドローネ。本書は2024年の7月までニューヨークのバード・グラジュエート・センター・ギャラリーで開催されていた「Sonia Delaunay: Living Art」展に併せて出版された決定的なモノグラフ。ドローネの生来の多才さ、光と色彩という独自の言語を用いて、素材の制約を受けずに行われた創作の全体像を紹介するもの。テキスタイル、ファッション、インテリア、書籍デザインなどの分野についての充実した資料とテキストを収録し、ドローネの自己宣伝戦略、起業家としての努力、協力者の膨大なネットワークについて新たな考察を与えている。映画、モザイク、タペストリー、インテリア・デザインなど、これまであまり研究されてこなかった作品群を含む詳細な分析は、技術の進歩のエネルギーと職人技の美を共に用いることで、芸術と生活を一体化させようとしたドローネの生涯の努力について包括的な視点を提供してくれる。付録として、ドローネ・アトリエの最後のメンバーであるパトリック・レイノーによるエピローグを掲載。
またイルマ・ブームによるブックデザインは、レイアウトやタイポグラフィに対するソニア・ドローネ自身のアプローチを取り入れ、過去と現在が融合した一冊に仕上がっている。