¥5,610
DAN GRAHAM: Rock My Religion Writings and Projects 1965-1990
344ページ、200モノクロ図版、ペーパーバック 英語
ダン・グレアム著
ブライアン・ウォリス編
価格:5,100円+税
エルビス・プレスリーからドアーズやパティ・スミスに至るアメリカのロックミュージックと、ピューリタニズムやシェイカーの儀式など歴史的なアメリカの宗教的慣習を探求した映像作品「Rock My Religion(1983-84)」をタイトルに冠した、アメリカのコンセプチュアル・アーティスト、ダン・グレアムのテキストをまとめた1993年発行の論考集。
本書はダン・フレイヴィンやドナルド・ジャッドといったアーティストに関するエッセイに始まり、パンク・ロックやポピュラー・カルチャーに関する著作、そして建築、都市空間、権力に関する考察まで、グラハムのあらゆる時代のエッセイ18編を収録している。
またこれらの理論的なエッセイと交互に、グラハム自身の作品やインスタレーションについての説明や記録が掲載されている。
アーティストとしてのグラハムは、ミニマリズム、コンセプチュアル・アート、ポストモダニズムと関連しているが、彼の著作は、特定のムーブメントの文体や理論的な制約に準拠していない。ロナルド・レーガンからセックス・ピストルズまで、ミシェル・フーコーからディーン・マーティンまで、幅広いソースとトピックを持つグラハムの、芸術制作と社会的現実の間の複雑な文化的関係についての多岐にわたるリサーチは際立って独創的なものとみなされている。しかし、これらの著作をとりわけ驚嘆すべきものにしているのは、伝統的な価値基準に捉われず、また「ハイ」「ロー」いずれのカルチャーも日常生活のプロセスから切り離すことなく、大衆文化の具体的な現れ(テレビ、雑誌、ロックンロール、ドラッグ)として検証しようとするグラハムの姿勢そのものにある。