¥9,350
Gerhard Richter Painting after the Subject of History by Benjamin H. D. Buchloh
696ページ、235カラー+モノクロ図版、ペーパーバック 英語
税込価格:9,350円
20世紀後半の最も重要な画家ゲルハルト・リヒターについて、美術史家ベンジャミン・H・D・ブクローが執筆したテキストをまとめた論考集が発売されました。
過去数十年に渡り、ブクローはリヒターについてその複雑で矛盾に満ちた生涯の作品を詳細に分析してきました。ブクローのリヒター作品の詳細な分析から浮かび上がるのは、これまで想定されていたよりもはるかに複雑な絵画的戦略の体系です。時系列に沿った一連のエッセイで、ブクローは初期作品「エルベ(1957年)」から始め、「October 18, 1977(1988)」=ドイツ赤軍のメンバーを題材にした写実的な絵画シリーズ、リヒター作品の中でも常に重要な位置付けがなされてきた「ガラス」の作品たち、そしてホロコーストを描いた大作「Birkenau Paintings(2014)」といった作品を考察しています。豊富なカラー図版を収録し、リヒター作品への半生にわたる研究の成果を凝縮した本書は、現代美術の巨匠の作品を徹底的に分析した決定版となるでしょう。