¥6,600
梅津庸⼀|ポリネーター
著者:梅津庸⼀
寄稿:新藤淳
インタビュー聞き手:徳山拓一
撮影:畠山直哉、今村裕司、木奥惠三、三嶋一路、村田冬実、高橋健治、渡邉郁弘
ブックデザイン:刈⾕悠三+⾓⽥奈央(neucitora)
印刷:株式会社サンエムカラー
184ページ、126カラー図版+16黒白図版、A4変形、上製本(スイス装)
言語:日本語/英語
価格:6,000円+税(初回入荷分サイン本)
<出版社公式紹介文>
梅津庸一(1982年⼭形県⽣まれ)は美術家として2000年代初めより活動し、⽇本における近代美術絵画が生起する地点に関⼼を抱きながら、絵画やドローイングのほか、近年は陶芸作品も手がけています。
本書は初期作から代表作まで、多様な媒体による表現の変遷をまとめてみることができる、初の本格的な作品集です。初期の絵画・パフォーマンス作品から近年の陶芸作品までの約140点、さらに5万字をこえる評論(執筆=新藤淳)や、1万字のインタビュー(聞き手=德山拓一)と、作家本人による最新の書き下ろしエッセイを収録。作品制作のみならず、アート・コレクティブ「パープルーム」やギャラリーの運営、展覧会企画や現代美術の制度をめぐる言論活動まで、高い批評性を保ちながら幅広い活動をする梅津の活動の全容を伝える1冊となっています。
本書の⾒どころのひとつは、2022年にワタリウム美術館で開催された個展「梅津庸⼀展|ポリネーター」や、⾋居アネッ クスでの2⼈展「6つの壺とボトルメールが浮かぶ部屋 梅津庸⼀ + 浜名⼀憲」の展⽰⾵景を写真家の畠⼭直哉が撮影し た作品図版ページ。展⽰会場の什器や壁⾯の⾊彩など空間構成も⼿掛ける梅津の世界観を140点以上のヴィジュアルで伝えます。また評論⽂や、インタビュー、作家⾃⾝のエッセイといったテキストでは梅津の幅広い活動についても詳しく分析し、資料としても極めて重要な性質を有しています。多⽤な活動をつなぐ梅津の作家性と、未来の展開を伝える1冊となりました。
<ブックデザイン>
穴のあいたしおりと「梅津庸一展|ポリネーター」展示風景(撮影=畠山直哉)を印刷したしおりが重なりあって、表紙の上に置かれ、シュリンクフィルム包装されています。展示風景のしおりは2種類あります。また製本はスイス装という、本文(ほんもん=文書・書物の本体となる部分)に接着剤を塗り、ハードカバーの表紙に貼り合わせる方法。書籍がノドまで開きやすく、スプレッド(見開き)にレイアウトされた図版もフラットに見ることができるよう設計されています。