¥4,400
加藤泉:寄生するプラモデル(ワタリウム美術館展覧会図録)
Izumi Kato: Parasitic Plastic Models
144ページ、116カラー図版、ソフトカバー 日英バイリンガル
価格:4,000円+税
2022年11月からワタリウム美術館で開催されている現代美術作家、加藤泉の個展「寄生するプラモデル」展公式図録。
同展覧会で加藤が発表したのは、新型コロナのパンデミックで社会の活動が抑制され、展覧会などの延期や中止が相次ぐなかで「久々にスタジオでゆっくりプラモデルを作っていた」ことに端を発する「プラモデル」を使った新作とプラモデルとして作られた「作品」。
プラモデルを「アート作品」として作ると聞くと一見突拍子もない手法にも思える。だがその作家としての活動は絵画にはじまり、木彫や石の作品、ソフトビニール・フィギュアなどの立体造形、アーティスト活動と並行して行われているバンド「THE TETORAPOTZ」や音楽レーベル「Poztiland Records」など、常に自らの興味に忠実に、自由にのびのびと行われてきた。この展覧会図録はディテールやマテリアルへの真摯なアプローチを経て生み出され、見るものそれぞれの内側に眠る何かを掻き立てる加藤泉の新作「プラモデル」シリーズとその広がりを記録したもの。
アーティスト自身による作品解題をはじめ、神藤政勝((株式会社ゴモラキック代表取締役)の「プラモデル・シリーズ」誕生秘話、神谷幸江(美術評論家・キュレーター)による論考、石原正康(編集者・幻冬舎)とのインタビューを収録、などテキストも充実。