¥10,560
Sigmar Polke
248ページ、160カラー/モノクロ図版、ハードカバー 英語
価格:9,600円+税
現在ワタリウム美術館で開催中(会期が6月26日まで延長)の「視覚トリップ展」でドローイング作品を展示中のジグマー・ポルケの1966年から2015年までの活動を網羅した作品集。絵画を通じて「視覚のパラメーター」にあえて疑問を投げかけた芸術家、東欧諸国で広まった社会主義リアリズムや西欧のポップアートに対抗して1970年代に台頭した資本主義リアリズムの中心的存在であるジグマー・ポルケは、技法、画材、芸術的かつ化学的プロセスのたゆみない実験者であった。本書には日常生活から着想を得て、膨大な図像のレパートリーを駆使した具象絵画や、絵具と他の製品との反応によって偶然生み出された、強い象徴的価値を持つ抽象絵画を収録。ポルケが50年以上にわたって取り組んできた考察と研究の成果を、多数の絵画、写真や彫刻を含む作品で再現しています。
ジグマー・ポルケ
ジグマー・ポルケ(1941-2010)は、1966年以降、絵画・写真・ドローイング・版画・オブジェ・インスタレーションそして映像などの作品で広く知られています。多種多様なスタイルと題材に対する絶え間ない実験と探究心によって特徴付けられるこのアーティストの作品は、型にはまらない素材と技術を用い、社会的、政治的、美的な慣習に遊び心をもって挑戦しています。ポルケは、その多作なキャリアを通じて、イメージ制作の厳密な創意工夫によって主題と素材の限界に挑戦してきました。