¥14,080
JANNIS KOUNELLIS:Kounellis in Six Acts
432ページ、400モノクロ図版、ソフトカバー 英語
税込価格:14,080円
ギリシャの現代美術作家ヤニス・クネリスは、絵画、彫刻、インスタレーション、オブジェとパフォーマンスを組み合わせた作品など、独自の活動を50年以上にわたって展開しました。1960年代から70年代初頭にかけてのイタリアのアルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)のムーブメントに参加したクネリスは、演劇、移民、歴史、政治などのテーマを探求する挑戦的な作品を制作し、その先駆的な活動は今も多くのアーティストたちに影響を与え続けています。
本書は、ミネアポリスのウォーカー・アート・センターが企画した、アメリカでは35年以上ぶりとなる回顧展『Jannis Kounellis in Six Acts』に併せて出版された展覧会図録。展覧会は6章建てで構成され、各章には「絵画のメロドラマ」「迷宮の中の旅人」「ディスプレイスメント:クネリスと誤配の美学」「生きている絵画」「劇場型空洞」「発明の瞬間と現場」との表題が付与されました。カタログには図版ベースの展覧会年表、パフォーマンス年表なども収録して、クネリスの視覚資料と著作を集めたアーティストのキャリアをこれまでで最も包括的に紹介しています。また、ヴィンチェンツォ・デ・ベリス、クレア・ギルマン、キット・ハモンズ、アラ・H・メルジャンによる論考も収録。
ヤニス・クネリス(1936-2017)はギリシャのピレウス生まれ。
1956年にローマに移り、1960年にはアルテ・ポーヴェラ運動のメンバーとして活躍しました。1969年、ローマのアッティコ画廊で12頭の生きた馬を用いたインスタレーション「無題」を制作。1972年にニューヨークで初の個展を開催。21世紀になってからもアテネのキクラデス美術館(2012年)、ドイツのベルリンのノイエ・ナショナルギャラリー(2007年)などで大規模な回顧展が開催されています。