¥4,840
Richter, First View inside an Atom
著者:Gießibl, Franz J.
88ページ、47カラー図版、ハードカバー 英語
価格:4,400円+税
2000年7月、ドイツの日刊新聞『フランクフルター・アルゲマイネ』に「原子の内部を初めて見る」というタイトルの記事が、原子の電子雲のぼやけた写真とともに掲載された。この記事は画家のゲルハルト・リヒターを魅了し「Erster Blick (2000)」というエディションの雛形として使われた。リヒターはまた、物理学者がこのような小さな物体をどのように画像化するのかに興味を持ち、画像化に使用する原子顕微鏡の「眼」を発明したフランツ J. ギースブルと接触することになる。本書には過去20年にわたる科学者と芸術館の友好的な協力関係が記されている。リヒターはこの本について「私はこの本を手放すことができず、最後まで読んだ。まだ完全にではないが、あらゆる点で本当に非常に優れているので、非常に心を奪われた」と述べている。
またノーベル物理学賞受賞者であるゲルト・ビニッヒは、「読みやすく、わくわくするような本だ。著者は、科学、芸術、ビジネスといったまったく異なる分野や領域を自然かつシームレスに結びつけている。まるで、裂け目のない世界のように。それは美しいことだ」と本書を賞賛している。
フランツ J. ギースブル:1996年、原子内の電子雲の構造を可視化する原子間力顕微鏡用センサーを発明。2006年よりレーゲンスブルク大学量子ナノ物理学講座の教授。