2026/08/21 17:55
作品集刊行記念展 .
BIEN|Debris 4-2
2026年9月5日(土)〜10月8日(木)

オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーでは、現代美術アーティストBIEN(ビエン)の、2014年からの12年間の活動を集積した作品集『Debris 4』の発売を記念した個展「Debris 4-2」を開催します。
建物の外壁を覆い尽くす壁画、コンクリートブロックやプラスティックの玩具、虫喰いのような溝が刻まれた木材、日々描かれる夥しい数のドローイング。そしてそれらが組み合わされ空間を侵食してゆくかのようなインスタレーション。新刊『Debris 4』は多彩なスタイルで制作されてきたBIENの活動を、時系列に沿ったコラージュのように再構築したものです。800点に及ぶ図版で作家の思考と活動を記録した視覚的なログブックと言える、作家にとって初の作品集となります。
今回の展示は、本展のために会場で制作される巨大な壁画から、近作のドローイングや写真のアッサンブラージュ、昨年のロンドン滞在中に開始された「箱」のシリーズまで、作家の現在地をマッピングし、さらに未来の活動を予見させる構成となります。

<アーティスト・ステートメント>
この度、自身初の作品集『Debris 4』を刊行します。
この度、自身初の作品集『Debris 4』を刊行します。
本作はいわゆる作品写真とその解説が整然と並ぶようなものではなく、作品写真と共に制作過程の資料やスナップ写真が分け隔てなく続く、いままで個人で作ってきた ZINE の延長のような本です。タイトルにある通り、この本は「Debris」と名づけられた ZINE シリーズの 4 冊目にあたります。ほとんどの人がそんな事は知る由もないと思いますが、あえてそういったタイトルにしているのは、だいたいの物事が途中からしか知れず、完璧に全体を見通すことなど不可能だと思うからです。表紙から始まり、背表紙まで、活動初期からここ最近までの写真が時系列に従って並び、途中から始まって、途中で終わるような作りになっています。それはこの作品集が、あくまでも自身の記録の一部分でしかないことを表しています。
気づけば活動をはじめてから、少しばかりの年月が経ちました。今回の刊行に合わせたオン・サンデーズでの展示では、2018年の「理由なき反抗」展以来の、ワタリウム美術館壁面に壁画を制作します。それに加えて、活動初期から制作しているキャンバスへのドローイングと、近作を展示します。常に新しいことに興味がある自分は、その時々の出来事や発見を基に様々なタイプの作品を制作してきました。しかし、展示作品と作品集の制作に取り組みながら自分の活動を振り返っていると、長く続けている作品にも、活動にも、長く続けることでしかわからない変化や発見があるなと、改めて実感しました。
これからも制作は続いていきます。現在進行形で変わり続ける作品の今と、そこに至るまでを記録した作品集を、是非ご覧ください。
BIEN
<作品集>

BIEN 『Debris 4』
208ページ、A4変型、並製/コデックス装
寄稿:中尾拓哉(美術批評家)
松下徹(アーティスト、SIDE CORE)
デザイン:BIEN、米山菜津子
価格:6,500円+税
発売日:2026年8月22日(土)
発売:美術出版社
<BIENプロフィール>
1993年生まれ。
独自のドローイング表現を中心に、多様なメディアで制作するアーティスト。アニメーションやストリートカルチャーから影響を受け、表象的な記号の形状や意味を解体・再構築することで生まれる抽象的な平面作品をはじめ、映像、彫刻、インスタレーションなどを展開する。国内外の展覧会で精力的に作品を発表するほか、企業やアパレルブランドとのコラボレーション活動も多数行う。
近年の主な参加展覧会に、「理由なき反抗」(ワタリウム美術館、東京、2018)、「DUSKDAWNDUST」(PARCEL, HARUKAITO by island、東京、2021)、「SCAN THE WORLD [NEW GAME]」(金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム、金沢、2022)、「PlanetesQue: The Case of B」(PARCEL, 東京、2023)、「JUNK'S PORTS」(ANOMALY、東京、2023)、「In a Grove of Lights」(Season 4 Episode 6, ロンドン、2026)などがある。
