¥8,470
Radiant: The Life and Line of Keith Haring by Brad Gooch
ラディアント:キース・ヘリングの人生とライン
ブラッド・グーチ著
512ページ、ハードカバー 英語
税込価格:8,470円
1980年代初頭、ニューヨークの地下鉄はそれまで誰も思いつかなったスタイルの「アート」で覆われました。駅構内の時代遅れの広告の上に黒いマットなシートが貼られ、その空白のスペースに無署名のチョークによるドローイング(サブウェイ・ドローイング)が出現。この一時的なチョーク・ドローイングは数千枚にものぼり、貧困と犯罪に悩まされながらもアートと創造的エネルギーにあふれた、多様性と同時に自分自身との戦いに明け暮れる街のアイコンとなっていきました。そして、これらのドローイングのひとつひとつが、その時点では全く無名のキース・ヘリングというアーティストによって描かれていたのです。1982年のトニー・シャフラジ画廊での初個展から1991年の早すぎる死まで、その31年の生涯をアートで埋め尽くすように生きたキース・ヘリングは、1980年代を象徴するアーティストの一人となり、同時代の人々から「人生、人間、作品における預言者」と評され、その作品は今も国境を越えて愛されています。
この新刊は小説家/伝記作家であり、80年代のニューヨーク・ダウンタウンの文化的生活を鮮やかに描いた作品で知られるブラッド・グーチによる、キース・ヘリングの衝撃的な生涯を記述した評伝。幼い頃のウォルト・ディズニー作品への愛情、思春期のアシッドトリップ、ポスト・イット・ノートや空飛ぶ円盤への憧れ、デュビュッフェやバロウズからの余韻、マドンナやウォーホルとの出会い、そして地下鉄のチョーク・ドローイングという画期的な発明。ブラッド・グーチのペンは、キース・ヘリングのイマジネーションの奥深くへと私たちを誘いながら、1980年代のニューヨークのアートシーンのオーラとエネルギーをこれ以上なく生き生きとページに定着させています。