Larry Clark: RETURN
72ページ、35モノクロ図版、ハードカバー、ダストジャケット（シルクスクリーン印刷）付　英語
税込価格：15,400円

『タルサ』や『ティーンエジ・ラスト』などの写真集や映画『キッズ』でも知られるアメリカの写真家ラリー・クラークの新刊。ラリー・クラークは1962年、16歳のときに友人たちとバロ（ドラッグストアの鼻腔吸入薬で、アンフェタミンが大量に含まれていた）を始めた。ニューヨークで写真を学ぶためにオクラホマを離れ、2年間ベトナムに従軍した後、クラークは20歳でタルサに戻り、そこでアンフェタミンからヘロインへと移行した。彼は伝統的なドキュメンタリー写真の常識を覆し、自分自身と彼のコミュニティにカメラを向け、アメリカン・ドリームの崩壊を記録した生々しく親密な写真の画期的なシリーズを生み出した。クラークの写真は、アメリカの郊外に住むティーンエイジャーたちの、これまで見ることのできなかった生活ぶりを暴露した。これらの写真の一部は、現代写真の礎である『タルサ』を形成することになる。その『タルサ』から50年、写真家はヴィンテージ・プリントのアーカイブに立ち戻り、1962年から1973年までの作品を新たにプリントした作品集を制作した。この新刊『リターン』には35点の写真が当時と変わらぬ甘く危険な佇まいで収録されている。