Rammellzee: Racing for Thunder
384ページ、300カラー／モノクロ図版、ハードカバー　英語
税込価格：13,200円

ヒップホップのパイオニアであり、知る人ぞ知るグラフィティ・ライターであり、アイコノクラストであったアーティストRammellzee（ラメルジー）は、同業者にとっては伝説的な存在であると同時に1970年代以降のアート、グラフィティ、そして音楽の世界を大きく変貌させ、影響を与えた人物である。
本書は、1970年代後半から1980年代にかけて、ニューヨークの活気あふれるダウンタウン・シーンを特徴づけたクリエイティブな力の結びつきにおいて、謎めいた、しかし重要な人物であったラメルジーに関する初の主要なモノグラフ。彼のインスピレーションに満ちたビジョンと、ワイルドで多様な芸術的アウトプットを深い考察のもとに包括的に紹介している。代表作の樹脂製のフレスコ画、その他の絵画、SFガジェット的彫刻から、グラフィティ作品、パフォーマンスの未公開ドキュメント、アーカイブ資料までを収録。
本書の編集者であり、本書の大きなベースとなった2018年の回顧展のキュレーターでもあるマクスウェル・ウルフは、当時の主要な関係者を歴史的に集め、広範なオーラル・ヒストリーの中で彼ら自身の言葉でラメルジーの並外れた物語を語っている。グラフィティ・ライター、アーティスト、ミュージシャン、俳優から、映画制作者、写真家、ギャラリスト、家族まで、トキシック、フューチュラ、リー・キニョネス、チャーリー・アハーン、ジム・ジャームッシュ、ヘンリー・チャルファントら、アーティストに近しい人々が、彼の人生と作品について重要な文脈を提供している。現代のアンダーグラウンド・アートやムーブメント、「オールド 」ニューヨーク、グラフィティ、ヒップホップ文化の愛好家にとって必携の一冊である。