¥4,950
DONALD JUDD: THE LOW COUNTRIES – 1966–1971
112 ページ、カラー+モノクロ図版多数、ソフトカバー 英語
税込価格:4,950円
2月15日からワタリウム美術館で開催される「ジャッド | マーファ展」に併せて地下ブックショップ、オン・サンデーズでは「ジャッド | アーカイブス」と題したブックフェアを開催します。
戦後美術史における画期的な存在であるドナルド・ジャッドの、初期キャリアと発展に関する既存の美術史的叙述は、これまで主に1960年代のニューヨークを中心としたアメリカでの活動と受容に焦点を当ててきた。ジャッドが形式的・概念的言語を確立し、米国で最初の批評的・制度的評価を得た一方で、同時期の大西洋の向こう側で起こった事象はこれまでほとんど顧みられてこなかった。
ベルギー、アントワープを拠点に執筆し、ベルギーとオランダのアーカイブから豊富な資料を収集したワウター・ダヴィッツによるこの新刊は、ジャッドのヨーロッパ活動初期において、いわゆる「低地諸国」地域で重要な批評的・制度的関心が存在していたことを明らかにする。出発点は1970年のベルギー放送協会(BRT)によるジャッドへのインタビューであり、本書で初公開される。その対象は、1965年に「ストックホルム近代美術館」で開催されたグループ展への参加から、1970年、オランダはアイントホーフェンの「ファン・アッベ美術館」で行われた初の個展に至るまでの時期に及ぶ。オランダおよびベルギーに残された豊富なアーカイヴ資料をもとに、アメリカで自身の造形言語を確立していったのと同時期に、ヨーロッパにおいても作者の作品が重要な制度的・批評的関心を集めていた過程を明らかにしている。
本書はジャッドの先駆的なミニマリズムがもつ国際的な広がりと、その持続的な影響を検証。ドナルド・ジャッドの形成期と1965年から1971年にかけての低地諸国およびヨーロッパにおける評価への再考を促す一冊。