OSGEMEOS: Endless Story
344ページ、350カラー図版、ハードカバー、26.8 X 34.3cm　英語版
税込価格：14,300円

ワシントンD.C.のハーシュホーン美術館で9月末から開催される「オズジェメオス／OSGEMEOS（ポルトガル語で 「双子」）」として世界的に知られる一卵性双生児の兄弟、グスタボ・パンドルフォとオタビオ・パンドルフォ（1974年ブラジル、サンパウロ生まれ）の米国初にして過去最大級の展覧会「エンドレス・ストーリー」のカタログ。
この展覧会「エンドレス・ストーリー」では、オズジェメオスのサンパウロでの生い立ちから最新作までをトレースした1000点以上もの作品が展示されている。アーティストたちが子供の頃に発明し、彼らのカラフルなイマジネーションと特徴的な大きな頭の人形で彩られ続けている神秘的な世界「トリトレス」が紹介され、母親の刺繍、アメリカのヒップホップ音楽、ブレイクダンス、14歳の時から続けているグラフィティ、生活、自然、夢、SFや超自然現象、そして音楽など、彼らが受けたインスピレーションの源がギャラリーのいたるところに展示されている。
またトレードマークであるキャラクターの彫刻を収めた広大な虹色の建造物「トリトレス祭壇」（2020年）、彼らの作品世界を映画時代以前の仕掛け（巨大な手作りのゾーエトロープ）で再生したインスタレーション「Untitled (Zoetrope)」は、ブラジル国外では初の公開となる。
本書は上述の作品を含む約350点の図版、展示風景の写真、アーカイブ資料、アーティストへのインタビューを収録し、ブラジルの都会で育った彼らの芸術的言語とその発展の軌跡を収録した一冊。アーバンアートとグラフィティの伝統、そして双子として宿命的に共有されるイマジネーションから引き出されたある種の魔術的な要素と、ストリートで彼らが見出した普遍的なテーマ、その双方を兼ね備えて圧倒的な支持を得ているオズジェメオスの遊び心に満ちた活動にスポットライトを当てている。また本書には、彼らへのスタジオでのインタビューを動画で視聴できるスマートフォン対応の動画サイト「Hirshhorn Eye video」への連携も付与されている。