¥6,600
評伝 マルコム・マクラーレン:ポール・ゴーマン・著 / 川田倫代・訳
760ページ、ハードカバー
税込価格:6,600円
マルコム・マクラーレン(1946-2010)の全体像を、友人・関係者の証言と家族の手記から明らかにする決定的バイオグラフィ。
セックス・ピストルズの仕掛け人、ヴィヴィアン・ウェストウッドと設立したパンク・ファッションのブティック(「Let It Rock」のちに「SEX」)などで知られるイギリス人クリエイター、マルコム・マクラーレン。アナーキスト、シチュアシオニスト、ポストモダニスト、ファッションデザイナー、アートディレクター 、パンク・ロッカー、ヒップホップ・アーティスト、映像作家等々、広範なジャンルで奇抜なアイデアを実行したマルコム・マクラーレンは、現代において最も文化的に重要でありながら誤解されている人物のひとりである。2010年の死去から14年、『評伝 マルコム・マクラーレン』は、この文化の象徴でありパンクの立役者である彼の公的な業績と私生活にこれまでにない精密さで迫った一冊。
「私がいつも心がけているルールが2つある。右に曲がるべきところを左に曲がること。入るべきでないドアをくぐること。偽物に取り囲まれた世界で、本物の感覚を得るために戦い抜く唯一の方法だ。」ーマルコム・マクラーレン
There are two rules I've always tried to live by: turn left, if you're supposed to turn right; go through any door that you're not supposed to enter. It's the only way to fight your way through to any kind of authentic feeling in a world beset by fakery. ー Marcolm Maclaren
「本書はロック伝記の『市民ケーン』だ。忘れられない芸術・文化・英国のエキセントリックさをめぐる旅で、すばらしい物語だ。読み物としてもすばらしい。もし、誰かの家を訪れ本棚にこの本が無ければ、一緒に寝るなというのが私のアドバイスだ」 アンドリュー・オへイガン(作家)
「読むのが止められなかった。マルコムはオレたちに、退屈と怒りからアートを創りだすインスピレーションを与えてくれた。オレたちを解放してくれた」ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)
「誤解されがちな変人のバランスのとれた人物像……この本は、偏見なくマクラーレンの重要性と永続的な影響力の揺るぎない主張を訴える」『BIG ISSUE』誌
<著者・訳者プロフィール>
著者:ポール・ゴーマン(Paul Gorman)
英国生まれ、作家。著書に『The Life & Times of Malcolm McLaren』『The Story Of The Face: The Magazine That Changed Culture』『Straight with Boy George』など。
訳者:川田倫代:広島県出身。翻訳家。ブリティッシュ・ロックとカルチャーに憧れ渡英、そのまま居つく。大学では歴史学と考古学を専攻。ロンドンで図書館司書を務めるかたわら、翻訳者として活動。過去にミュージシャンのインタビューやライヴレポート、コラムなどを寄稿。 訳書に『ロンリー・ボーイ』(スティーヴ・ジョーンズ、イースト・プレス)『服 服 服、音楽 音楽 音楽、ボーイズ ボーイズ ボーイズ』(ヴィヴ・アルバーティン、河出書房新社)がある。