¥3,850
走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代(京都近代国立美術館図録)
424ページ、380カラー/モノクロ図版、ソフトカバー
税込価格:3,850円
1948年に八木一夫、叶哲夫、山田光、松井美介、鈴木治の5人で結成された走泥社は、その後、会員の入れ替わりを経ながら50年間にわたり、日本の陶芸界を牽引した。京都近代国立美術館を皮切りに、岐阜県美術館、岡山県立美術館、虎ノ門の菊池寛実記念智美術館を巡回する回顧展『走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代』は彼らの活動に焦点を当てその意義や意味を再検証するもの。大きく社会の価値観が揺らいだ時代にあって、若い陶芸家たちは器物を現代的な造形として自立させ、“陶のオブジェ”を世に送り出した。さらに、現代国際陶芸展(1964年)を一つの契機として、走泥社同人たちは世界の陶芸表現を意識し、その前衛性を変化させていくことになった。本書は、走泥社が駆け抜けた1948年から1973年までの25年間を振り返るとともに、同時代の動きのなかで走泥社がどんな存在であったのかを検証する一冊。同時期に前衛陶芸運動を展開した四耕会などの作品も併せ、約180点を収録。当時の写真や展覧会DMといった200点以上の資料・年譜も収録。