¥3,080
西島大介:コムニスムス
804ページ、モノクロ印刷、ソフトカバー
価格:2,800円+」税
二人はまだ、お互いを知らない。
ベトナム戦争が終結した2年後、1975年。ピュリッツァ賞を目指してカンボジアに乗り込んだ日本の少年ヒカル・コンデは、通信社に買ってもらえるような報道写真が撮れずにいた。森を彷徨っていたある日、反政府組織の一団に遭遇。そこで見たのは、彼らを一瞬にして葬り去る幼児の姿。初対面のヒカルを「ちゃん」と呼び、父親として慕う「プティ」という名の女児。戦時下のカンボジアで、血の繋がらない親子のサバイバルが始まる—。「世界の終わりの魔法使い」「ディエンビエンフー」の西島大介、待望の新シリーズ。
巻末には生井英考氏による論考を収録。
<帯文>
居合わせる才能というものがあるとしたら、この世界において今、何を指すのだろうか?少なくとも、あなたはこの本の前に立ち、二つの黒い目はこの文字の配列をなぞる。今あなたは未開の現実に居合わせている。ー マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)