Joseph Beuys - Zeichnungen 1945-1986
368ページ、198カラー図版、ハードカバー　ドイツ語
価格：16,190円＋税

ヨーゼフ・ボイス（1921-1986）は、そのドローイングにおいて、知覚と思考、視覚と概念とを結びつけました。彼にとってドローイングは、直接的な表現を超えた物質的・非物質的な力、広い意味での造形的プロセスを可視化する認識のメディアでした。本書は美術書の編集者でありボイスの個人コレクターでもあるベルント・クリューザーのドローイング・コレクションを集成した一冊。ボイスとクリューザーの協力関係は、1970年にマルチプルのカタログ・レゾネを編集したことに始まり、ボイスが亡くなるまで継続されました。アーティストとの距離の近さ、経験豊かな作品の受容の歴史がそのコレクションにも表れています。収録された150点は、ボイスのドローイングの全領域をカバーしています。鉛筆による繊細なドローイング、茶色の十字架やウサギの血の作品、コラージュ、版画、彫刻のイメージは、常に有機的で変化しやすい要素としてデザインの手段を考えていたアーティストの物質的感性を示しています。クリューザー・コレクションは、それ全体がボイス的な意味での作品の「ブロック」として理解することができます。つまり、エネルギーを貯蔵し蓄積するための電池のような媒体、アイデアと可能性の「貯蔵庫」として。