¥2,970
白井晟一入門
This is Sirai Seiici
244ページ、330カラー/モノクロ図版、ソフトカバー 日本語
巻末に年譜、全建築作品リスト、書誌を収録
編集:渋谷区立松濤美術館
寄稿:白井昱磨、岡崎乾二郎、他
白井晟一(1905~1983)は京都で生まれ、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツで哲学を学ぶなど異色の経歴をもつ建築家。日本での建築のありかたを問い続け、丹下健三も加わった「伝統論争」などの論客として知られる白井は、そのユニークなスタイルから孤高の建築家、哲学の建築家などとも評される。一方で、自著を含め多くの装丁デザインを手がけており、そのなかには「中公新書」の書籍装丁など現在まで使用されているものもある。書家としても知られ、多彩な活動で建築の枠組みを超え、独自の美学を形成した。
本書は、渋谷区松濤美術館で開催中の「白井晟一入門」に併せて発行された同展の図録。初期から晩年までの白井建築や活動の全体像にふれる白井晟一の入門書との位置付けの出版物だが、展示された模型、写真、設計図面、ドローイングに加え解説文、各種資料も充実したモノグラフと言って差し支えのない内容の一冊。
<掲載作品>
河村邸(旧近藤浩一路邸)、嶋中山荘(夕陽の家)、渡辺博士邸(試作小住宅)、歓帰荘、秋ノ宮村役場、煥乎堂、松井田町役場、親和銀行本店、親和銀行東京支店、懐霄館(親和銀行電算事務センター)、滴々居、虚白庵、サンタ・キアラ館、ノアビル、石水館(静岡市立芹沢銈介美術館)、渋谷区立松濤美術館、ほか