¥9,460
FLUXUS AND BEYOND: URSULA BURGHARDT, BENJAMIN PATTERSON by Ursula Burghardt, Benjamin Patterson
280ページ、300カラー+モノクロ図版、ソフトカバー
税込価格:9,460円
1960年から1970年代に世界的に広がり、今なお高い影響力を持つ前衛芸術家集団「フルクサス(FLUXUS)」の活動に新たな視点をもたらす一冊。ケルンを拠点として活動したアーティスト、ウルスラ・ブルクハルトとベンジャミン(ベン)・パターソンを紹介しています。
1960年代、ケルンはドイツ西部ラインラント地方において、活気ある芸術活動の核となる場所のひとつであり、国際的に活躍する作家たちが出会える場でした。ゲルハルト・リヒターやジグマー・ポルケらの東ドイツ出身の現代美術アーティストらがアトリエをシェアし、ドイツの公共放送局「西部ドイツ放送(Westdeutscher Rundfunk Köln / WDR)内にあった「ケルン電子音楽スタジオ(Studio für Elektronische Musik in Köln)」は世界初の電子音楽スタジオとして重要な場所でした。「フルクサス」の活動もまたここケルンにおいて音楽とアクションを取り入れた新たなフェーズに突入していました。ジョン・ケージの影響を受けたフルクサス・アーティストたちが手がけた音楽は、芸術と生活を融合させ多様なメディアを組み合わせたアクションやパフォーマンスへと展開してゆきました。1960年に行われたナムジュン・パイクの悪名高い「Etude for Piano Forte」で、客席のジョン・ケージのネクタイを鋏で切断するパフォーマンスが行われたのもここケルンでした。音楽、文学、美術、建築を融合させた数々のイベントが、ドイツ人アーティストであるメアリー・バウエルマイスターが持つケルンのアトリエで開催されていました。1960年、ブルクハルトとパターソンはここで出会うこととなります。
本書は、当時のケルンの文化的な環境のもと、フルクサスが広げたネットワークに参画しながらも、その存在はローカルな活動の周辺のみに留まり作品は今日までにほとんど知られていなかった2人のアーティストに焦点を当てた、ケルンのルートヴィヒ美術館で開催された展覧会の図録です。