¥3,960
寺山修司:書を捨てよ、町へ出よう(復刻版)
318ページ、イラスト+カット多数収録、カバー付ペーパーバック
税込価格:3,960円
1967年に芳賀書店より刊行された寺山修司の『書を捨てよ、町へ出よう』は、60〜70年代の時代精神を決定づけた寺山修司の出世作。反戦、ヒッピー文化、そして既成社会への「異議申し立て」の時代を予見し先駆けた、寺山修司の全活動の起点とも言われる一冊です。
その初版本のブックデザインは横尾忠則が手がけています。単なる装丁家としての仕事の域を越え、寺山修司のテキストの合間には横尾忠則のコラージュ作品が多数収録され、文芸書の枠を超えたアートブックともいえる蔵本。
また、別紙に印刷のうえ異なるサイズで綴じ込まれた寺山の「詩的自叙伝」、本文左頁の上隅にあるカットはパラパラ漫画になっているなど随所に驚きと遊び心が横溢して読むもの、見るものを飽きさせることがない内容と言えます。
本書は寺山没後40年を記念して、文庫版未収録の作品も当時の内容そのままに完全復刻。復刻版特別付録として1967年公演『毛皮のマリー』『大山デブコの犯罪』の復刻チケットが綴じ込まれています(リソグラフ印刷)。
<著者プロフィール>
寺山修司(てらやま・しゅうじ)
1935年、青森県生まれ。劇作家、映画監督、詩人、歌人、競馬評論家。54年にチェホフ祭で短歌研究新人賞特選を受賞、67年には演劇実験室「天井棧敷」を結成。多岐にわたる独自の表現活動は、日本のみならず海外でも高く評価されている。83年、47歳の若さで急逝。