¥11,000
PHILADELPHIA SCHOOL OF MUSIC & ART by John Coffey
176ページ、153カラー+モノクロ図班
写真:ジョン・コフィー
序文:ニック・ディファルコ
寄稿:スティーブン・パワーズ(ESPO)
税込価格:11,000円
ESPOの別名で知られるスティーブン・パワーズはバリー・マッギーやKAWSと同世代の、1990年代に現れた新しいストリートの表現を多様なメディウムを通じて投げかけてきたアーティストです。ここ数年は東京に拠点を置いて活動するESPOですが、現在金沢21世紀美術館で開催中の「SIDE CORE 生きている道、生きるための場所」展のゲスト・アーティストとして同館内での壁画制作を行い話題となっています。この展示のためにESPOは12 フィート x 12 フィートのポートレート9点、スプレーでペイントされた223点のレター(文字)、落書のすべてを16日間で完成させました。 90年代から現在まで常に変化しつつも、そのポップで遊び感覚に溢れた作品は変わらない魅力を放っています。そんなESPOは、有名な1960年代のライターCORN BREADの系譜に連なるグラフィティの聖地フィラデルフィア出身です。
この写真集『PHILADELPHIA SCHOOL OF MUSIC &ART』はスティーブンの古くからの友人、ジョン・コフィーが1980年から1983年までの間、フィラデルフィアで夜ごとに繰り広げられていたグラフィティと音楽のシーンを撮影した写真を集めたものです。Mr. BLINT(aka Jhon Coffey)やESTRO、PIZAZZその他のライター達のスローアップやタギング、トーキングヘッズやザ・クラッシュ、ディーヴォ、ラモーンズなど、パンクロックの黎明期に活動した者たちのステージでの姿が捉えられています。
ジョン・コフィー自身は、大学時代をグラフィティを描いたり音楽ライブに通ったりして無駄にしたと感じているそうですが、スティーブン・パワーズともう一人の親友ニック・ディファルコは、ジョンが1980年代初頭のフィラデルフィアのコンクリートから生まれたグラフィティの一派に大きな影響を与えたことをその後の自分たちの活動や作品で証明しています。