¥15,840
MIKE BRODIE:Failing
412ページ、193カラー図版、ソフトカバー、シルク印刷の表紙 英語
サイズ:21.6 X 28.0cm
税込価格:15,840円
2013年に出版されたマイク・ブロディの最初の写真集『A Period of Juvenile Prosperity』は、現在でもその天使めいた輝きで人々を惹きつけるカルト的なフォトブックとされています。10年以上前に発表されたこの本は、彼の仲間である鉄道乗りや放浪者たちが冒険と自由を求めて反逆的で爆発的な勢いで駆け巡る姿を捉えた作品です。2冊目の写真集『Tones of Dirt and Bone』(2015年)は、SX-70ポラロイドカメラで撮影した初期の写真を集めた作品集で、彼は当時「ポラロイド・キッド」と呼ばれていました。しかしその後ブロディはアートの世界から忽然と姿を消してしまいます。
本書は10年を経て出版されるブロディの新刊写真集です。タイトルは『Failing(失敗)』。ブロディはこの不在の時期のことを「私はすべてから自分を切り離していた」と述べています。そして「成長し、別の生活を追っていた」とも。
この10年間、写真家はナッシュビルでディーゼルのメカニックになり、恋に落ち、結婚し、ジョニー・キャッシュの歌の「長く埃にまみれたウイネマッカ・ロード」に土地を購入し、家庭を持ちました。そしてその生活が破綻したとき彼の前には開けた道が再び現れました。そのほとんどすべての期間、彼のカメラは常に彼のそばにあり、ついにその写真たちが世に出ることになりました。
ブロディの初期の写真集が映画的な夢だとするなら、新刊『Failing』は覚醒と清算とも言えます。愛と心の痛み、喪失と悲嘆に満ちた10年間の、生々しく傷ついた、痛烈に正直な写真日記であり、アメリカン・ドリームのもう一つの側面が内側から記録されています。
「振り返ると、それは本当に起こったことのように思えない。私はカメラを握る写真家ではなく、物語を伝えるための器だった。すべてが夢の中に存在し、これが神が私の人生のために定めた計画だったのだ」ー マイク・ブロディ