2025/04/18 12:07
山口幸士 SIGHTS

会期:2025年4月26日(土)〜 6月8日(日)
会場:ライトシード・ギャラリー(ワタリウム美術館B1)
ライトシード・ギャラリーでは日常の情景を自身のルーツであるスケートボーディングの視点で捉え、絵画として表現する山口幸士の個展「SIGHTS」を開催します。2023年に開催された「SURFACE」展以来2年ぶりとなる本展では、前回の展示で初めて発表した「30 min quick painting」シリーズからの新作50点と、2024年末にEvisen Skateboardsからリリースしたスケート・デッキのための原画を展示いたします。
<展示概要>
「30 min quick painting」は2023年から山口が始めたシリーズ作品です。街を流している時にアーティストの目に止まったスポットに留まり、そこにイーゼルを立て、目の前の風景を見ながら30分で油彩画を完成させる文字通り「クイック」なペインティングです。これはスケートボードで街を滑る際にさまざまな障害をこなしながら素早くメイクし、次へ移動するという行為から着想を得ています。また屋外で制作されたこれらの絵画には、時には小さな虫や砂埃、トラックからの粉塵が付着したりします。アーティストはそれらもリアルな自然のテクスチャーの一部として捉え、作品の中に取り込んでいきます。

Evisenのスケート・デッキに使用した原画の連作は、「身近に起きている都市の再開発」をテーマに描かれたものです。一見なんの特徴もない穏やかでありふれた光景のように見える「場所」に起きた、或いはこれから起こるであろう変化やその予兆のような感覚が埋め込まれた、「見えているもの」と「見えないもの」を重ねあわせて提示する作品です。

山口幸士(KOJI YAMAGUCHI)
1982 年神奈川県生まれ。街を遊び場とするスケートボードの自由で柔軟な視点に強く影響を受け、日常の風景や身近にあるオブジェクトをモチーフにペインティング、ドローイング、コラージュなどさまざまな手法を用いて独特な視点に転換する。初期にはスケート・スポットを主題に風景画の作品を制作。サンフランシスコの有名なスポット、ウォーレンバーグ、3rd & Army、チャイナバンク、ピア7 などを描く。2015 年から3 年間ニューヨークに在住。NY 在住時にスケートボードで靭帯を損傷。直後は失意の底に沈むが、地元のスケーターに街で有名なスポットってどこ?と尋ねた際に「どこだってスポットだよ。スケーターはどこを滑っていてもそこがスポットになるんだ」と返され、それを契機により日常に近い風景、軒先に咲く花、グラフィティが消された痕跡を残した壁などを描くようになる。2018 年に帰国し現在は東京を中心に活動している。
1982 年神奈川県生まれ。街を遊び場とするスケートボードの自由で柔軟な視点に強く影響を受け、日常の風景や身近にあるオブジェクトをモチーフにペインティング、ドローイング、コラージュなどさまざまな手法を用いて独特な視点に転換する。初期にはスケート・スポットを主題に風景画の作品を制作。サンフランシスコの有名なスポット、ウォーレンバーグ、3rd & Army、チャイナバンク、ピア7 などを描く。2015 年から3 年間ニューヨークに在住。NY 在住時にスケートボードで靭帯を損傷。直後は失意の底に沈むが、地元のスケーターに街で有名なスポットってどこ?と尋ねた際に「どこだってスポットだよ。スケーターはどこを滑っていてもそこがスポットになるんだ」と返され、それを契機により日常に近い風景、軒先に咲く花、グラフィティが消された痕跡を残した壁などを描くようになる。2018 年に帰国し現在は東京を中心に活動している。
ライトシード・ギャラリー
オン・サンデーズ