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2022/04/17 11:39


デイジー・メイ・シェフ インタヴュー


デイジー・メイ・シェフ『音を聴く人』2021年。リネンに油彩、17×21インチ
 Daisy May Sheff, Hearer who Hears Sounds, 2021. Oil on linen, 17 × 21 in.

カリフォルニア在住のアーティスト、デイジー・メイ・シェフは、昨年(2021年)ニューヨークのホワイトコラム画廊での「A Mountain Girl With Skyblue Teeth」でソロデビューを果たしました。1996年生まれのこのアーティストは、ラリ・ピットマン、バーバラ・クルーガー、ルビー・ネリなどの下で学んだ後、2018年にUCLAでBAを取得しました。そこで彼女は技術を磨き、シュルレアリスティックな物話をキャンバスに描き出しました。彼女はイメージを加えたり、取り除いたり、重ねたりする即興的なプロセスを通じて、作品全体としてその抽象化プロセスの物語を表現しています。
以下は美術評論家ネイト・ナレスキーがシェフのスタジオを訪れた際に行われたインタビューです。「シェフの作品は、いわばシェフ自身の舞台作品と言いうるのではないか」との視点から問が用意され、アーティストがそれに応えています。


ネイト・ナレスキー(以下NN)
あなたの経験は、作品にどのような影響を与えていますか?

デイジー・メイ・シェフ(以下DMS)
私は人生の大半を北カリフォルニアの田舎で過ごしてきました。私の作品には、古い忘れ去られたものへのノスタルジー-ロマンチックな感覚があると思います。また、私は動物、特に犬に夢中です。

NN:創作のプロセスについて教えてください。

DMS:私は一度に多くの作品を制作し、次から次へと進めていきます。最初に色やイメージを決めて、そこから制作していきます。

NN:重さ、軽さ、前景、後景など、キャンバスの中でどのようなことを意識していますか?

DMS:絵を描くとき、私は論理を停止させ、これらの要素をすべて断片化することにしています。描かれるものの位置は常に流動的で、情景は互いに変化します。例えば、下降する魚はドレスの袖の模様かもしれないし、岩場を移動する魚かもしれません。

NN:あなたの作品は、芸術における演劇的イメージの会話をどのように継承しているのでしょうか?

DMS:私のペインティングの多くには、何か行動を起こそうとしている、あるいは不明瞭でありながら目的を持った行動をとっている人物、忍び寄り、スパイ、書く(大げさに大きな逆さ文字)、といった演出されたドラマのような感覚があると思うのです。創造された、おそらく人工的な世界で、キャラクターがより大きな物語を演じているような感覚があります。私は「CAMP」やハンドメイドのもの、そして衣装や舞台美術が好きです。

NN:若いアーティストとして、同世代のアーティストに対する誤解を解きたいと思うことはありますか?

DMS:私にとってはすべてが初めてのことなので、何かを覆したり、若いアーティストを代弁したりする立場にあるとは思えません。

2021年8月23日、UCLA発行のアートマガジン「Flaunt」掲載記事より



ワタリウム美術館B1ライトシード・ギャラリーでは5月22日(日)まで、デイジー・メイ・シェフ参加のグループ「Someplace Friendly, Someplace Fractured - PHASE 2」を開催中です


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