¥11,440
Alexey Brodovitch, Astonısh Me
32.0 X 25.0cm、174ページ、120カラー+モノクロ図版
ソフトカバー (スリップケース入り)英語
税込価格:11.440円
現代雑誌におけるアート・ディレクターの役割を確立したアレクセイ・ブロドヴィッチの、フィラデルフィア バーンズ財団美術館での回顧展図録。
ニューヨークの『ハーパーズ・バザー』誌で25年間(1934~1958年)に渡りアートディレクターを務めたブロドヴィッチはヨーロッパのモダニズムを雑誌にもたらしました。ベラルーシ出身のブロドヴィッチは1920年にパリへと渡り、当時勃興したヨーロッパのモダニスムの作家たちと交流を持ちます。シュルレアリスト、ダダイスト、建設主義者、バウハウスのマイスターたちの仕事を吸収しました。1930年にはアメリカに向かい、フィラデルフィア芸術大学の広告科に教師として着任。程なくアメリカで開かれたある展覧会で、彼の作品が『ハーパーズ・バザー』の新編集長に着任したカーメル・スノーの目に留まったことをきっかけに同誌のアートディレクターに就任します。ブロドヴィッチは写真を誌面のメインに据え、テキストも視覚表現のひとつとして用いることで写真とテキストを統合し、伝統的な雑誌のスタイルを一新しました。
本書はロンドンの”A Practice for Everyday Life”によってデザインされた大判の作品集。作品集用にオリジナルのフォントを設計し、ブロドヴィッチを象徴する左右非対称のレイアウトや、ハーパーズの誌面を彷彿とさせる数種類の異なる用紙使いも再現。装丁もあえてソフトカバーとして「雑誌」の質感を再現しています。ブロドヴィッチのキャリアの主要な作品を含み、それらのデザインを敬意を持って扱い、ブロドヴィッチ・デザインの力強く洗練されたな視覚的なショーケースと言えるボリュームです。タイトルの「Astonishe me」はブロドヴィッチの口癖「僕を驚かせてくれ!」(元はロシアのディアギレフが口にした言葉と言われています。そしてブロドヴィッチは熱烈なバレエの愛好者でした)から取られています。