ALEXANDRE BAVARD: BRAV
76ページ、80カラー図版、ソフトカバー　英語
ハンドライティング・ステッカー3枚付き(ステッカーのデザインはランダムになっています）
価格：3,819円＋税


MOSAのタグネームでも知られるフランスのアーティスト／グラフィティ・ライター、アレクサンドル・バヴァールのアントワープでの個展「BRAV」のカタログ。

2018年11月「ジレ・ジョーヌ（黄色いベスト運動）」の最初のデモンストレーションが行われました。当初、この抗議運動は燃料価格の上昇に焦点を当てたものでした。その後瞬く間にそれは貧困による購買力の低下、市民の権利、警察の虐待などフランス社会に疑問を投げかける多くのトピックに広がりました。この闘争のダイナミクスは、驚くほど前例のない特徴を持っています。「ジレ・ジョーヌ」にはリーダーがいませんでしたが、2年間もの間彼らは毎週土曜日に複数の都市で会ってデモを行い、そして警察から重大な弾圧を受けました。パリでは、アーティストのアレクサンドル・バヴァールがこれらの抗議の最初のシリーズに参加し、蜂起に関する広範囲にわたるイメージの収集を開始しました。アーティストによってリサーチされた写真の中に、鎧を纏った騎士の格好をした抗議者がいました。現代の群衆の中での時代錯誤のキャラクターは、この展覧会の出発点となりました。展覧会のタイトルは、騎士道的な価値である「勇敢さ」と「ジレ・ジョーヌ」への対抗策として当局により復活した、時に非常に残忍な警察隊の頭文字である「BRAV」のを想起させます。したがって、この展覧会は、私たちの民主主義における国家暴力の使用に疑問を投げかける質問状と言えるものになりました。


アレクサンドル・バヴァール(1987年、フランス)はフランスのパリに拠点を置くアーティスト／グラフィティ・ライター。リヨン国立高等芸術学校を卒業。同時にバヴァールは劇作家／パフォーマーとしても活動を続けています。その作品は彫刻、版画、絵画から映像作品、音楽、ダンスにまで拡大しています。アーティストは彼のジョージア（旧グルジア）の民族文化のルーツや、SF、考古学、占星術などの影響を受けた様々な世界を作り出しています。