¥4,950
バーナード・リーチ:陶工の本
石川欣一・訳
408ページ、83モノクロ図版、ハードカバー
価格:4,500円+税
民藝運動に深く関わり、日本でも人気が高い英国人陶芸家バーナード・リーチ。その彼が、陶器を芸術と考える人が少ない1940年代の英国社会で作陶を志す若い人に向け執筆した本。同書執筆の20年前の1920年、バーナード・リーチは、同じく陶芸家の濱田庄司とともにイギリスのセント・アイヴスに移り日本の伝統的な登り窯を建設。1922年には「リーチ・ポタリー」という名の窯を開いた。リーチらは、セント・アイヴスで西洋と東洋の美や哲学を融合させた陶磁器を作り、朝鮮や日本、中国の日用陶器に注目したほか、スリップウェアや塩釉といったイギリスやドイツの忘れられつつあった伝統的な日用陶器にも着目してその技法を蘇らせた。リーチは陶芸を芸術、哲学、デザイン、工芸、そして偉大な生活様式の融合したものと見做し、1940年に本書『A Potter's Book』を出版。「陶工の聖書」とも称される本書は長らく入手困難なものだったが、リーチ・ポタリー開窯100年を記念して現代仮名遣いの決定版として復刻された。