DAWOUD BEY: Street Portraits
120ページ、70モノクロ図版、ハードカバー　英語
価格：7,000円＋税

アメリカ人フォトグラファー、ダウード・ベイ（Dawoud Bey）の作品集。1988年から1991年にかけて、写真家はアメリカのさまざまな都市の路上でアフリカ系アメリカ人のポートレートを撮影した。三脚に取り付けられた大判カメラと、インスタントプリントと再利用可能なネガの両方を作成するユニークなポジ／ネガのポラロイドフィルムを使用して、これらのコミュニティの人々にポーズをとってもらい、都市環境の路上に自己表現とパフォーマンスの空間を作り出し撮影を行った。その際、ベイは一人一人に小さなモノクロのポラロイドプリントを渡し、ポートレートを作らせてくれた人々に感謝の念を伝えた。この作品集に収録されたポートレートには、被写体である黒人の心理的に豊かな複雑性が表現されている。

「このポートレイトは『黒人の眼差し』の持つ力の証明である。つまり黒人は、相手と正面から対峙し、決して視線をそらさないことによって、独善的な、あるいは思慮分別に欠いた無遠慮な決めつけに対抗することができることを示している。たとえ相手が目から炎の光線を出すスーパーマンのように（そしてあたかも自分の方が上であるとでもいうように）自分と同じくらい力強く、敵意のこもった眼差しで見つめ返してきたとしても」―グレッグ・テート（本作エッセイより）