すべての音に祝福を ジョン・ケージ50の言葉：白石美雪・著
212ページ、ソフトカバー　
価格：1,800円＋税

たとえば自然について、あるいは禅について、ときにはキノコについて。アメリカの作曲家ジョン・ケージは音／音楽にとどまらない幅広いテーマ（しかしある種の偏りを持つ）について発言し著述をおこなった。この50の断章からなる書物は、ケージが残した様々な言葉を選び出し、その意図や時代背景を極めて仔細に解説することによって、ケージの生涯とその思想の移り変わりを浮き彫りにするもの。ブラック・マウンテン・カレッジ、フルクサス、マルセル・デュシャンについての言葉も多数収録。

白石美雪(しらいし・みゆき)
東京藝術大学大学院音楽研究科修了。専門は音楽学。ジョン・ケージを出発点に20世紀の音楽を幅広く研究するとともに、批評活動を通じて、現代の創作や日本の音楽状況について考察してきた。近年は明治期から昭和期に至る日本の音楽評論の成立もテーマにしている。