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ルース・アサワ:触れるものすべて
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ルース・アサワ:触れるものすべて

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ルース・アサワ:触れるものすべて
マリリン・チェイス・著/石井ひろみ・訳
解説:沢山遼(美術批評家、武蔵野美術大学准教授)
A5判、並製、424ページ
税込価格:3,300円

「ルース・アサワを初めて観たのは2004年。彼女の出身地カリフォルニアの美術館で出会い、とても感動したのを覚えている。日系人作家を知っていくごとに、どのような時代であろうと美術の持つ力は表現しようとする人を動かすのだと確信する」ー奈良美智(帯文より)ー

サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)を皮切りに大規模な回顧展が世界を巡回中のアーティスト、ルース・アサワ (1926–2013)の評伝。
1926年、日系二世としてカリフォルニアの零細農家に生まれたルース・アイコ・アサワ。日系人強制収容所での過酷な生活を経たのち、伝説的な総合芸術学校ブラックマウンテン・カレッジにおいてジョセフ・アルバースやバックミンスター・フラーらから薫陶を受ける。また、ジョン・ケージ、ウィレム・デ・クーニング、ロバート・ラウシェンバーグら多彩な芸術家とも交流。
代表作のワイヤーから編みつくられた彫刻作品のほか、サンフランシスコ市民にもっとも親しまれる噴水などのパブリック・アートも制作。「芸術はすべての人のために」という信念のもと、自らも芸術高校設立に尽力して後進の育成にもあたった。本書は、近年世界で高く評価されるアーティスト、ルース・アサワの生涯を紐解く一冊。沢山遼による解説「彫刻の原理―ルース・アサワの場合」を収録。

「アサワのワイヤー彫刻は、一見して彼女自身のマイノリティとしての出自と無関係にみえる。しかしそれは、彼女自身が、個人をその出自や帰属において拘束するものを超える造形を展開しようとしたことと無関係ではない。アサワにとって抽象芸術は、あらゆる差別や弁別を超えた、そこですべての生命が肯定され保護される公共圏=自律圏としての空間を可能にする手段であった。ゆえにその彫刻は、アサワのたどった困難な道のりがつくりだした希望の形態にほかならないのである」(沢山遼「解説 彫刻の原理──ルース・アサワの場合」より)

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