¥12,100
Donald Judd: Monograph by David Ruskin
220ページ、110カラー+モノクロ図版、ソフトカバー 英語
税込価格:12,100円
2020年に発行されたドナルド・ジャッドの没後初のモノグラフとして、ジャッドの実践の全容に迫った一冊。著者のデイヴィッド・ラスキンは、20近いアーカイブで発見された未公開資料をもとに、ジャッドの芸術作品の一部が驚くほど儚く感じられる一方で、他の作品が執拗なまでに物質性を保ち続ける理由を解き明かしていきます。
この難問に答える過程でラスキンは、ジャッドの美術評論家としての出発点から、テキサス州マーファにおける驚異的なインスタレーションやデザインに至るまで、ジャッドの活動に通底する思考/思想を追跡しました。初期の重要な絵画や特異な赤いオブジェ、そして世界的に称賛される立体作品について論じながら、さらにジャッドの実証的価値へのこだわりや政治的活動も検証し、現代美術におけるジャッドの実践の意義を考察しています。
結果としてラスキンは、これまでに見られなかったアーティスト像を描き出しました。それは、簡素なデザインで個性を主張した芸術家、合板やプレキシガラス、工業生産品に精神的な価値を見出した芸術家、思考と感情の区別を拒みつつ自身の芸術が道徳の直観を提供するが特定の教義体系ではないと主張した芸術家、そして左派でも右派でもない政治的運動に尽力した芸術家のプロファイルです。