ART VIDEO LIBRARY #2ギルバート&ジョージの世界
フォーマット:VHS
69分、日本語字幕付
税込価格:15,505円
三つボタンのトラディショナルなスーツを着こんだ男がふたり、身じろぎもせずに立っている。ひとことも喋らず、指はおろか視線まで動かそうとしない。リビング・スカルプチャー、「生きている彫刻」と名付けられた作品が発表されたのは1968年のことだった。1970年には、ふたりは歌い始めた。シンギング・スカルプチャー「歌う彫刻」である。
この風変わりなふたり組、ギルバート・アンド・ジョージはヨーロッパ中の話題をさらい、各地で様々な活動を続けることになるのだが、観衆の興味はふたりの奇抜さではなく、むしろ上品で端正な印象にあった。のちにギルバート・アンド・ジョージは「最も礼儀正しい作家」と冗談めかして言われることになる。
彼らが作り出すのは、自分たちの身体を使った「彫刻」だけではない。文章も書き、ポストカード大のものから巨大なものまで絵画も描き、あるいは写真の切片を貼り込んだもの、さらに展覧会場に置かれているパンフレットから招待状まで、すべてがふたりの作品である。そして立体、平面を問わずそれら全てのものを、ギルバート・アンド・ジョージは「彫刻」と呼び、自分たちのことは「彫刻家である」と言っている。
このビデオは劇的な「生きている彫刻」の誕生から80年代の平面作品まで、多くの「彫刻」を追いながらこの稀代の二人組の魅力に迫る。