¥880
表現者は街に潜伏している そして、ショッピングセンターは街そのものである(図録)
36ページ、12カラー/40モノクロ図版、ソフトカバー
税込価格:880円
ショッピングセンターであるダイエー海老名店の2階・専門店フロアにテナントとして出店したパープルームギャラリー、移転後初の展覧会の図録。
展覧会について(梅津庸一)
「スーパーマーケットの起源は1930年代のアメリカと言われています。生鮮食品から日用品までなんでも揃い、さらにはお客さんが陳列されている商品を自らの意思で選びカゴに入れるというスタイルは当時の客商売のあり方に変革をもたらしました。その一方で美術画廊では基本的にお客さんが陳列された作品に触れることはできません。そして多くの場合、作品がたんなる商品として扱われることを嫌います。つまり、スーパーとギャラリーでは業態も慣習もまったく違います。しかしそんな原理の異なる店舗同士がひとつの空間に軒を連ねることができるのはショッピングセンターが潜在的に持っている包容力の為せる業でしょう。スーパーをはじめ、フードコート、100円均一ショップ、衣料品店、ジム、フットサルコート、不動産屋といった多種多様な業種が共存する、ショッピングセンターはいわば街そのものです。テナントを借りる、そんなシンプルな手続きで美術のギャラリーもその輪の中に入れてもらえるわけです。
(中略)
本展は先ほど述べた複合商業施設のような「在りよう」を目指します。2013年から活動してきたわたしたちパープルームの振り返りに留まらず、本来であれば隣合うことのなかったであろう作品同士の出会いとすれ違いの場となることを願っています。また、出展作家の年齢が20〜90代と幅広いのもショッピングセンター的と言えるかもしれません。」
出展作家:兼田なか、續橋仁子、百頭たけし、平山昌尚、だつお、星川あさこ、藤江愛、林康夫、上田勇児、伊藤昭人、中ザワヒデキ、梅沢和木、梅沢和雄、浦川大志、二艘木洋行、福士千裕、qp、ジェイソン・トンプソン、西村有未、影島晋平、俵萌子、たんぱく質、金中高貴、ユ、六萠、西島大介、桑原正彦、新関創之介、佐藤遥加、笹原郁斗 ex.リスカちゃん、ユササビ、卜部鈴木、オイリさん、高島周造、アラン、吉田十七歳、シエニーチュアン、わきもとさき、智輝、あま、田辺賢都、梅津庸一、安藤裕美