¥6,600
Wolfgang Tillmans: Sound Is Liquid
248ページ、300カラー図版、ソフトカバー、16P冊子付属 英語
価格:6,000円+税
フォトグラファー/写真家というにはあまりに多様な表現スタイルをもつヴォルフガング・ティスマンス。近年は映像・音楽・サウンドインスタレーションなど「音」に回帰するかのような作品を数多く発表している。そもそも、ティルマンスに最も早く注目し作品(写真)を取り上げたのはイギリスで生まれたばかりのレイブ・シーンに関わっていた人々で、『i-D』や『FACE』などの雑誌がその登場をプッシュした。ティルマンスが昨年から今年にかけてウィーンで開催した展覧会はタイトルが「Sound is Liquid(音は液体)」。2021年末にリリースされた音楽家としてのデビュー・アルバム「Moon in Earthlight」のお披露目を兼ねた本展では、1990年代のポップカルチャー環境の中で制作された初期の写真と、抽象的な画像、21世紀初頭のグローバル化およびデジタル化された現実の高解像度写真、コロナウイルスのパンデミックの直前と最中に撮影された写真が展示された。同展カタログとして出版された本書は、これらの多様な作品をカットアップしリミックスしたブートレグ的なラフさに貫かれた一冊。